薄雲(大島本)

登場人物

第一章 明石の物語 母子の雪の別れ

  1. 明石、姫君の養女問題に苦慮する---冬になりゆくままに、川づらの住まひ
  2. 尼君、姫君を養女に出すことを勧める---尼君、思ひやり深き人にて
  3. 明石と乳母、和歌を唱和---雪、霰がちに、心細さまさりて
  4. 明石の母子の雪の別れ---この雪すこし解けて渡りたまへり
  5. 姫君、二条院へ到着---暗うおはし着きて、御車寄するより
  6. 歳末の大堰の明石---大堰には、尽きせず恋しきにも
第二章 源氏の女君たちの物語 新春の女君たちの生活
  1. 東の院の花散里---年も返りぬ。うららかなる空に
  2. 源氏、大堰山荘訪問を思いつく---山里のつれづれをも絶えず思しやれば
  3. 源氏、大堰山荘から嵯峨野の御堂、桂院に回る---かしこには、いとのどやかに
第三章 藤壷の物語 藤壷女院の崩御
  1. 太政大臣薨去と天変地異---そのころ、太政大臣亡せたまひぬ
  2. 藤壷入道宮の病臥---入道后の宮、春のはじめより悩みわたらせたまひて
  3. 藤壷入道宮の崩御---大臣は、朝廷方ざまにても、かくやむごとなき
  4. 源氏、藤壷を哀悼---かしこき御身のほどと聞こゆるなかにも
第四章 冷泉帝の物語 出生の秘密と譲位ほのめかし
  1. 夜居僧都、帝に密奏---御わざなども過ぎて、事ども静まりて
  2. 冷泉帝、出生の秘密を知る---主上、「何事ならむ。この世に恨み残るべく
  3. 帝、譲位の考えを漏らす---その日、式部卿の親王亡せたまひぬるよし
  4. 帝、源氏への譲位を思う---主上は、王命婦に詳しきことは
  5. 源氏、帝の意向を峻絶---秋の司召に、太政大臣になりたまふべきこと
第五章 光る源氏の物語 春秋優劣論と六条院造営の計画
  1. 斎宮女御、二条院に里下がり---斎宮の女御は、思ししもしるき御後見にて
  2. 源氏、女御と往時を語る---御几帳ばかりを隔てて、みづから
  3. 女御に春秋の好みを問う---「はかばかしき方の望みはさるものにて
  4. 源氏、紫の君と語らう---対に渡りたまひて、とみにも入りたまはず
  5. 源氏、大堰の明石を訪う---「山里の人も、いかに」など、絶えず思しやれど

【出典】
【校訂】


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