橋姫(明融臨模本)
登場人物
第一章 宇治八の宮の物語 隠遁者八の宮
- 八の宮の家系と家族---そのころ、世に数まへられたまはぬ古宮おはしけり
- 八の宮と娘たちの生活---「あり経るにつけても、いとはしたなく
- 八の宮の仏道精進の生活---さすがに、広くおもしろき宮の、池、山などの
- ある春の日の生活---春のうららかなる日影に、池の水鳥どもの
- 八の宮の半生と宇治へ移住---父帝にも女御にも、疾く後れきこえたまひて
第二章 宇治八の宮の物語 薫、八の宮と親交を結ぶ
- 八の宮、阿闍梨に師事---いとど、山重なれる御住み処に、尋ね参る人なし
- 冷泉院にて阿闍梨と薫語る---この阿闍梨は、冷泉院にも親しくさびらひて
- 阿闍梨、八の宮に薫を語る---中将の君、なかなか、親王の思ひ澄ましたまへらむ御心ばへを
- 薫、八の宮と親交を結ぶ---げに、聞きしよりもあはれに、住まひたまへるさまより
第三章 薫の物語 八の宮の娘たちを垣間見る
- 晩秋に薫、宇治へ赴く---秋の末つ方、四季にあててしたまふ御念仏を
- 宿直人、薫を招き入れる---しばし聞かまほしきに、忍びたまへど、御けはひしるく
- 薫、姉妹を垣間見る---あなたに通ふべかめる透垣の戸を、すこし押し開けて
- 薫、大君と御簾を隔てて対面---かく見えやしぬらむとは思しも寄らで
- 老女房の弁が応対---たとしへなくさし過ぐして、「あな、かたじけなや
- 老女房の弁の昔語り---この老い人はうち泣きぬ。「さし過ぎたる罪もやと
- 薫、大君と和歌を詠み交して帰京---峰の八重雲、思ひやる隔て多く、あはれなるに
- 薫、宇治へ手紙を書く---老い人の物語、心にかかりて思し出でらる
- 薫、匂宮に宇治の姉妹を語る---君は、姫君の御返りこと、いとめやすく子めかしきを
第四章 薫の物語 薫、出生の秘密を知る
- 十月初旬、薫宇治へ赴く---十月になりて、五、六日のほどに、宇治へ参うでたまふ
- 薫、八の宮の娘たちの後見を承引---「このわたりに、おぼえなくて、折々ほのめく
- 薫、弁の君の昔語りの続きを聞く---さて、暁方の、宮の御行ひしたまふほどに
- 薫、父柏木の最期を聞く---「空しうなりたまひし騷ぎに、母にはべりし人は
- 薫、形見の手紙を得る---ささやかにおし巻き合はせたる反故どもの、黴臭きを
- 薫、父柏木の遺文を読む---帰りたまひて、まづこの袋を見たまへば、唐の浮線綾
【出典】
【校訂】
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